外壁塗装工事で多くの方が気になるのは、やはり価格です。
何社か見積りをとって、価格を比較する方も多いのではないでしょうか。
そして、見積りを比較している方からよく聞かれることが
「どの見積りが安くて、どの見積りが高いのかわからない!」
「塗装工事の相場っていくらくらいなの?」
というご質問です。
お気持ちはよくわかるのですが、残念ながら
外壁塗装・屋根塗装に相場などはありません!!
なぜなら、一軒一軒、家の形が違えば、傷み方もメンテナンスの方法も違います。
また、塗料には「基準塗布量」というものがあります。
基準塗布量とは
その塗料の持つ性能を最大限に発揮するために、塗料メーカーが規定する1㎡(1mX1m)あたりに必要な塗料の量。
基準塗布量を正しく守って塗装をしないと、塗料の持ちが悪くなったり、防水性や遮熱性などの性能が正しく発揮されないのです。そして、基準塗布量を守るためには屋根や外壁の
正確な塗装面積を算出する必要があります。
家の劣化状態を丁寧に診断し、塗装面積を正しく算出しなければ、適正価格なんて提示できないのです!
「診断」は工事の土台であり、見積り価格の根拠でもあります。
そして、根拠のない曖昧な見積りはトラブルのもと。
「価格の安さ」だけで判断すると、あとから追加工事や追加請求が発生する可能性もあるのです。低価格工事には、低価格になるだけのトリックが隠されています。
安さだけで判断せずに、きちんと見積りの「内容」も確認しましょう。
見積書を確認する際のポイントをわかりやすく解説しています。
それでも価格の目安を知りたい方は、塗料メーカーの「設計価格」を参考にしてください。設計価格とは、メーカー側から提示される材料・工事費込の金額のことで、メーカー希望小売価格のようなものです。
ただ、設計価格といっても、300㎡以上の中規模工事を標準に積算されているのに加えて、下地調整や足場の費用などは含まれていないので、あくまでも目安となります。
設計価格は、あくまでも目安です。
外壁塗装で失敗しないため、そして、大切な住まいを長持ちさせるためには、丁寧に診断をし、正確な塗装面積を算出してもらうことがとても大切です。